埼玉県深谷市でクチナシを栽培する田島園芸の田島さんの農園を訪ねました。
クチナシの栽培は親子2代50年に渡り、生産数は日本最大級。
そんな田島園芸さんですが、母の日ギフトとしてクチナシの栽培を始められたのは今から約10年前。
今でこそ、母の日に贈る花は多種多彩で目移りするほどですが、10年前は母の日に白い花はまだまだ珍しく、その頃に出店した展示会が契機となり、白い花【クチナシ】のギフトが始まったそうです。

本来クチナシの開花は6月です。計画的な温度管理で母の日の出荷に合わせます。
伺ったのは夕方、ちょうど上部からの灌水中でミストが西日にキラキラと反射し幻想的な光景が広がっていました。

クチナシの魅力は、上品な純白の花とその花から放たれるうっとりするような甘く濃厚な香りです。
ひとつの花の持ちはそれほど長くはないですが、古い花を取ってあげると下から新芽が出てきて、8月ごろまでは花を楽しむことができます。
ただ、肥料食いな植物なので、月に一回ほど液肥を与えてあげてください。

数時間程度の日差しは必要ですが半日陰の室内でも十分に育つので、室内で香りを思う存分堪能できることは嬉しいポイントですね。

花が終わると、バッサリと剪定してあげることで来年の花つきがよくなります。
難しく考えず、バッサリ！で大丈夫だそうです。

花と香りの魅力に霞んでしまいますが、葉も張りがあり濃く鮮やかな緑でとてもきれいです。
常緑樹なので、庭木として地植えにするのもおすすめで、4〜5年で大人の背丈ほどまで生長してくれるそうです。
ただ寒さに弱いので、降雪地や北風は避けた方が良いです。

「病気になりにくく、湿度にも強くとても育てやすい植物です。」と田島さん。
上品な純白の花、甘く濃厚な香りが魅力な田島園芸さんのクチナシをぜひお楽しみ下さい。


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